ナマスカール🙏
点描・砂絵人の鈴木伸明です。
今回は、「イスラム幾何学」を現代のデザインにどう活かすか、
というお話をしていきたいと思います。
あなたは「イスラム幾何学」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
モスクの天井や壁に広がる、繊細で美しい模様…
それが幾何学模様で構成されていることに気づいたことはありませんか?
じつは、この神聖なパターンが、
現代のインテリアやグラフィックデザインの中でも深い魅力を放っているのです。
Contents
■ イスラム幾何学とは?
イスラム幾何学とは、点・線・形を繰り返し構成していく、極めて規則的なデザイン。
その美しさは、無限の宇宙や神の完全性を象徴するとされています。
円、正方形、六角形、八角形…
それらが幾重にも組み合わさり、見ているだけで吸い込まれるような感覚になりますよね。
この模様、ただの装飾ではなく「精神的な導き」や「瞑想の補助具」としての意味もあるのです。
まさにヤントラと似た役割を果たしています。
■ モダンデザインに取り入れる理由
では、なぜ今、イスラム幾何学を現代に取り入れることが注目されているのでしょうか?
その理由のひとつは、「秩序と調和」にあります。
忙しく情報過多な現代だからこそ、視覚的に整っているものに私たちの心は安心感を覚えるのです。
例えば、幾何学模様のカーペットやクッションを部屋にひとつ置くだけで、
空間がグッと引き締まりませんか?
それは、この模様がシンメトリー(対称性)や反復性を持っていて、
自然と心を落ち着ける働きがあるからなんですね。
■ インテリアでの活用アイデア
1. 壁アートとして飾る
キャンバスに描かれた幾何学模様のアートは、和室にも洋室にもマッチします。
色を選ぶときは、部屋のラッキーカラーなどから選んでみても楽しいですよ。
2. クッションやラグに使う
主張しすぎないけれど目を惹く。
そんな絶妙なアクセントになります。
幾何学模様は色や形で印象が大きく変わるので、
ナチュラルにもモダンにもアレンジが可能です。
3. 照明器具やランプシェードに
光と影が作り出す幾何学パターン。
まるでモスクの中にいるかのような空間が演出できますよ。
あなたなら、どこにこの模様を取り入れてみたいと思いますか?
■ グラフィックデザインへの応用
ポスター、名刺、Webデザインなどにおいても、
幾何学は視覚的インパクトと秩序を与えてくれます。
たとえば、商品のロゴマークにイスラム幾何学のパターンを取り入れることで、
「信頼感」「精神性」「美しさ」といったメッセージを暗に伝えることができるんです。
特にシュリーヤントラのように中心に向かって収束するデザインは、
「ブランドの核がブレない」印象を与えることができます。
■ どうやって描くの?はじめの一歩
「でも私には描けないかも…」と思ったあなたへ。
実は幾何学模様は定規とコンパスがあれば誰でも描き始められるんです。
・まずは正円を描く
・その中に六角形、八角形…と分割していく
・そこから繰り返し模様を作っていく
といった感じで、数学的な手順に沿って進めるだけで美しい模様が生まれます。
初めての方には、テンプレートや下絵集もおすすめですよ。
自由に塗ったり、点描したりしながら、だんだんとコツがつかめてくるはずです。
■ 色彩のチカラも一緒に
幾何学模様に色を加えるときには、色の持つ心理的効果もぜひ意識してみてください。
青は集中力、緑は安心、赤はエネルギー…など。
あなたの気持ちに寄り添ってくれる色を選ぶと、空間全体が心地よく整っていきますよ。
■ 最後に:幾何学模様は“祈りのデザイン”
幾何学模様はただの装飾ではなく、
スピリチュアルなメッセージを内包した「祈りのデザイン」だと私は思っています。
そしてそれは、時代や文化を超えて、現代の暮らしにもやさしく寄り添ってくれる存在。
あなたの住まいや、あなた自身の心に、
ちょっとした幾何学の魔法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
気がついたら、部屋の空気が少しだけ澄んでいたり、
心の中に静かな調和が生まれているかもしれません。
ステキな幾何学アート・ライフを~
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