ナマスカール🙏
点描・砂絵人のnobuです。
今日は、よくご質問いただく「曼荼羅(マンダラ)とイスラム幾何学って、どこか似てるような気がするんだけど…何か共通点があるんですか?」
というテーマについて、やさしく掘り下げてみたいと思います。
あなたは、曼荼羅とイスラム幾何学模様を見比べたことがありますか?
それぞれインドと中東、文化も宗教も異なる地域から生まれたものですが、
不思議と共通する点がたくさんあるんです。
今日はその神秘の共通項を、あなたと一緒に旅してみましょう。
Contents
1.曼荼羅とイスラム幾何学、どちらも“宇宙の秩序”を描いている
曼荼羅もイスラム幾何学も、ただの装飾ではありません。
それぞれの中に、深い精神性と宇宙の法則が表現されているんです。
曼荼羅は、サンスクリット語で「輪」や「本質の器」を意味します。
内から外へ、外から内へ…
中心から広がる円形構造の中に「宇宙」や「悟りへの道」が示されています。
一方、イスラム幾何学は偶像崇拝を禁じるイスラム文化の中で発達しましたが、
そこに描かれているのは「無限に広がる神の完全性」なんですね。
幾重にも繰り返されるパターンや対称性には、
神の存在はすべての中に遍在するというスピリチュアルな意味が込められています。
どちらも、見る人の心を鎮め、内側へと意識を導いてくれる道しるべのような存在なんです。
2.「幾何学」という共通言語
曼荼羅でもイスラム幾何学でも、とにかく正確な形にこだわります。
円、三角形、正方形、星型、六角形……
その形の中には、驚くほど数学的な美しさが潜んでいます。
実際、イスラム幾何学模様の多くは、定規とコンパスだけで描けるほど精緻ですし、
曼荼羅も同じようにコンパスや定規を用いて円や放射線を描いていくことから始まります。
「点から線へ、線から面へ」
私たちがマンダラを描いていく中で体感するひと筆ひと筆が世界を創るという感覚。
それは、イスラム幾何学でも同じなんですね。
あなたも一度、イスラム幾何学を模写してみると、曼荼羅との不思議な親和性に驚くかもしれません。
3.“静寂”のアート~心が整う図形たち~
曼荼羅とイスラム幾何学には、「癒しの効果」があります。
これは最近では科学的にも研究されていて、マンダラアートを見たり描いたりすると、
脳のセロトニンが分泌されたり、集中力が高まることがわかっています。
実際、私のワークショップに来られる方の中にも、
「描いてると時間を忘れてしまう」「心が落ち着いてリセットできる」
と言われる方がたくさんいらっしゃいます。
イスラム幾何学も同じで、たとえばモスクのタイル模様をじっと見つめていると、
不思議と心が穏やかになってくるんですよね。
あなたも、ちょっと心がざわつく時に、
曼荼羅やイスラム幾何学の模様を眺めるだけでもいいので、
目と心に栄養を与えてみてはいかがでしょうか?
4.「誰でも創れる」という自由さ
曼荼羅もイスラム幾何学も、宗教的な背景はありますが、
アートとしての自由さも大切にされています。
曼荼羅では、「あなたのペースで、好きな色で、好きなように描いていいんですよ」
とよくお伝えしています。
同じようにイスラム幾何学も、基本のパターンさえ理解すれば、
自分なりの配色や装飾を加えて自分だけの世界を描くことができるんです。
完成された幾何の中に「あなたらしさ」をのせていくこと、
それが創作の楽しさでもあり、スピリチュアルな時間にもなっていきます。
5.共通点は「祈り」と「内観」
曼荼羅もイスラム幾何学も、本来は祈りや瞑想のために使われるものでした。
曼荼羅は仏教やヒンドゥー教で瞑想の補助具として使われ、
シュリーヤントラなどのヤントラも、富や幸福を象徴する神様とつながる図形です。
イスラム幾何学もまた、神聖な空間を演出し、人々の祈りを深めるためのビジュアルツールです。
模様の中心をじっと見つめることで、心が静かに今ここに戻ってくる感じがあるんですね。
「自分と向き合いたい時、曼荼羅を描く」
「神とつながりたい時、幾何学模様を描く」
それぞれの文化背景は違っても、目的の本質は、深いところでつながっているのかもしれません。
最後に…
いかがでしたか?
曼荼羅とイスラム幾何学、遠く離れた文化なのに、
まるで魂の親戚のような共通点がたくさんあるんですね。
もしかすると、幾何学というのは、世界共通の「心の言語」なのかもしれません。
あなたも日々の中で、曼荼羅や幾何学をちょっと意識してみると、
日常に静けさと美しさが宿るかもしれませんよ。
ステキな幾何学マンダラ・ライフを~
コメントを残す