ピタゴラス哲学で読み解く!マンダラアートが心に響く理由

ピタゴラス哲学で読み解く!マンダラアートが心に響く理由

ナマスカール🙏
点描・砂絵人のnobuです。

「マンダラアートを描いていると、なんだか落ち着くんです」
「幾何学模様って、見ているだけで吸い込まれそうになりますよね」 

そんなお声をよく耳にします。
実は、それもそのはずなんです。 

今回は、古代ギリシャのピタゴラス派と、
私たちが親しんでいるマンダラアートとの共鳴する関係について、
少し深掘りしてみたいと思います。

「え? ピタゴラスって数学の人でしょ? マンダラと関係あるの?」 

そんなふうに思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、そこには驚くほどのつながりがあるんです。
あなたも、ちょっと不思議で美しい旅に出てみませんか?

Contents

数とカタチに神聖さを見た人たち

まず、ピタゴラス派というのは、
あの「ピタゴラスの定理」で知られる古代ギリシャの数学者
ピタゴラスの教えを受け継ぐ人々のことです。

でも、彼らがやっていたのは単なる数学ではありませんでした。
なんと、「すべての存在は数でできている」と考えていたんです。

その象徴的な例が「音楽」でした。

たとえば、1本の弦を弾いたときの音を基準に、
長さを3分の2にすると「完全五度(ドとソの関係)」という安定した響きが生まれます。
また、4分の3の長さにすると「完全四度(ドとファの関係)」になります。
これらは今でも音楽理論の基本とされている、美しいハーモニーなんですね。

つまり、音の響きが心地よい理由には、“比”という数の法則が関係しているんです。
ピタゴラスたちはこのような発見から、
「音の美しさ=宇宙の秩序」であり、「数」は単なる計算の道具ではなく、
宇宙と私たちをつなぐ神聖な鍵だと考えるようになりました。

そして、この世の中のあらゆるもの——星の運行、人の魂、自然のリズム——は、
すべて「数という見えない秩序」に基づいている、と。

あなたは、マンダラアートの中で見たことはありませんか?
等間隔に配置された三角形や円、左右対称に広がる文様。
そう、それこそが数の世界が描き出す芸術なのです。

マンダラアートの中の「ピタゴラス的美」

マンダラアートには、対称性・幾何学・調和といった、
ピタゴラス派が追い求めた神聖な秩序が見事に表現されています。

例えば、「シュリーヤントラ」。 

この神聖図形は、9つの三角形(上向きが4つ、下向きが5つ)からなり、
それが複雑に交差することで、43の小さな三角形を生み出しています。 

この配置には、黄金比対数螺旋とも関連のある比率が隠されているとも言われています。

ピタゴラス派もまた、正多角形や五芒星(ペンタグラム)の中に
「神の秩序」を見出していました。 

特にペンタグラムは、黄金比の宝庫です。

マンダラの世界でも、内から外へ、外から内へと広がる螺旋構造円環構造の中に、
ピタゴラス的な数の宇宙が息づいていると感じることが多いんです。

あなたも、マンダラアートを眺めながら
「この図形の中に、どんな数が隠れているかな?」
と考えてみてはいかがでしょうか?
新しい発見がきっとあると思いますよ。

数は見えないエネルギー

ピタゴラス派の哲学では、「数」はただの道具ではありませんでした。
それは、宇宙の背後にあるエネルギーの象徴だったのです。

例えば、「1」は全体神聖なるもの、「2」は分離対立、「3」は調和全体性の回復を意味しました。
この数に対する象徴的な解釈は、
インドのヤントラ(マンダラの一種)にも通じるものがあります。

マンダラを描くときに「今日は3という数字を意識してみよう」と思って三角形を使ってみたり、
9の世界を表現してみよう」と思って円を9つ重ねてみたりすることで、
数の瞑想にもなっていくのです。

数と図形には、不思議な力があります。
それはただの学問ではなく、私たちの心を整え、宇宙とのつながりを思い出させてくれる、
そんなエネルギーを秘めているのです。

今、私たちができるピタゴラス的マンダラアート

ここまで読んでいただき、少し「なるほど」と思っていただけたでしょうか?
では、今の私たちがこの古代の叡智をどのように日常で取り入れられるのか、
考えてみたいと思います。

おすすめなのは、「数のマンダラアート」です。 

例えば、今日の「日付」に注目して、その数字の意味をもとにモチーフを決めてみるんです。

例:

8 8の数は「無限」や「バランス」を意味するので、八角形を取り入れてみる。 

3 「調和・生成」の象徴ですから、三角形をベースにした構成を考えてみる。

また、ピタゴラスがこよなく愛した音楽のハーモニーを再現するように、
色の調和も大切にしてみましょう。 

補色をうまく使ったり、音階に合わせて色を選んでいくのも楽しいですよ。

あなたなりの「数の意味」を決めて、それを図形に反映させる——
それだけで、日常のマンダラが深い瞑想の時間に変わります。

おわりに ~カタチは宇宙への扉~

ピタゴラス派が「数と図形は宇宙の言葉だ」と語ったように、
マンダラアートもまた、宇宙と私たちをつなぐ扉です。
そこには「見えない世界」のエネルギーが宿っていて、
見る人の心を整え、描く人の内なる声を映し出してくれます。

あなたも、今日から「数」を感じながら、マンダラアートに取り組んでみませんか?

何気ない日常の中に、宇宙のリズムを感じられるかもしれませんよ。

 

ステキなマンダラ・ライフを~

ピタゴラス哲学で読み解く!マンダラアートが心に響く理由

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