ナマスカール🙏
点描・砂絵人の鈴木伸明です。
曼荼羅を描いているとき、ふと感じることがあります。
それは「このカタチって、どこかで見たような…」という感覚。
それはもしかすると「陰陽」のエネルギーだったのかもしれません。
今回は、曼荼羅と陰陽という一見異なる世界が、
実は深いところで繋がっていることについて、
私の気づきも交えながら、お話ししてみたいと思います。
Contents
陰陽ってなに?あなたはどう感じますか?
まず「陰陽」とは何か、少しおさらいしましょう。
中国古代の哲学「陰陽五行説」の中核をなす考え方で、
「この世界はすべて、陰と陽という二つの相反するエネルギーで成り立っている」
というものです。
昼と夜、男と女、光と影、静と動…
すべてのものはこの「対」のエネルギーを持ち、それが互いに影響し合いながらバランスを保っています。
「陰がなければ陽も存在しない」
そんな関係性を感じたことはありますか?
曼荼羅とは“調和”の象徴
一方、私たちが日々描いている曼荼羅。
中心から広がる幾何学模様は、まるで宇宙の秩序や生命のリズムを映しているようにも感じられますね。
実際に仏教では「曼荼羅(マンダラ)」とは、サンスクリット語で「マンダ(本質)+ラ(持つもの)」、
つまり「宇宙の本質を持つもの」とされています。
陰陽が「対」としてのバランスを示すなら、
曼荼羅は「統合」としてのバランスを表現しているのかもしれません。
あなたはどちらに惹かれますか?
陰陽の対比、それとも曼荼羅の融合?
陰陽のカタチは曼荼羅に表れている
実は、曼荼羅の中には陰陽のカタチが隠れていることがよくあります。
例えば、
仏教曼荼羅の中にある「金剛界曼荼羅」「胎蔵界曼荼羅」は、
男性性(陽)と女性性(陰)のエネルギーを象徴していて、
それぞれ「智慧」と「慈悲」を表しています。
中心に描かれる仏さまたちは、その調和を示しているとも言えますね。
また、描くときに「外から内へ」「内から外へ」と意識して描き進めることで、
自分自身の中の陰陽バランスに気づくことができます。
描くことが「陰陽の統合」になる
曼荼羅を描くプロセスそのものが、実は「陰陽の統合」なのです。
陰(受容・静寂・内省)と陽(創造・行動・表現)というふたつのエネルギーを、
交互に使いながら描いていくことで、自分の内側が少しずつ整っていくのを感じたことはありませんか?
私はあるとき、「今日のマンダラは、なぜか線が力強くなるなぁ」と感じた日がありました。
それはまさに陽のエネルギーが強い日だったのかもしれません。
逆に、優しいタッチで静かに描ける日は、陰のエネルギーが満ちているのかもしれませんね。
陰陽バランスを感じるための小さな工夫
あなたも試してみませんか?
1. 左右対称に描く
→ これだけでも陰陽のエネルギーのバランスが整います。
2. 色を意識する
→ 陰:青・紫・黒、陽:赤・橙・黄 など色のエネルギーで陰陽を表現してみましょう。
3. 中心と外周を分けて意識する
→ 中心を「陰」、外側を「陽」ととらえて描くと、作品に深みが出てきますよ。
4. 描きながら呼吸を意識する
→ 吸うとき「陰」、吐くとき「陽」。
リズムが整い心も落ち着きます。
陰陽と曼荼羅の融合で、自分らしさに出会う
曼荼羅を描くということは、ただ模様を作ることではありません。
自分の心と身体のバランスを感じ、今の自分の状態を知る大切な行為です。
陰陽という視点を加えて描いてみると、
また新しいインスピレーションが湧いてくるかもしれませんよ。
ぜひ、あなた自身の「陰陽曼荼羅」を描いてみてくださいね。
ステキなマンダラ・ライフを~
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